同じぐらい稼いでいるのにお金がなくなる人がいる理由は?

お金がない理由

同じくらい稼いでいるのに、お金が貯まる人と、お金がなくなる人がいるのはなぜでしょうか?確かに不思議ですよね。

その主な理由としては、お金を貯めて将来に備えることを重視するか、手元に入ってきたお金を今のために使うことを重視するか、といった考え方の違いによるということができると思います。

最初から収入の何割かを、自動積立などで貯金すると決めてしまえば、残ったお金を使って生活することになります。多少生活は窮屈になりますが、将来の備えをしっかり行っておくことで、突然の病気・ケガなど大きな出費と収入ダウンがあっても対応できると思えば、不安が少し解消されるでしょう。

しかし、手元に入ってきたお金を、今、このときのために使ってしまって、手元に貯めておくことをしなければ、お金は時間とともにどんどん無くなっていきます。ギャンブルや、飲み会などの遊興費に使ってしまうと、いざというときの備えがなく、困ったときに対応できなく路頭に迷ってしまいます。

また、生活スタイルや家族構成によっても、お金が貯まりやすいか、無くなりやすいかが違ってきます。

共働きで仕事をしていれば、夫婦のどちらかが働く家庭よりも、金銭的にはかなり余裕があるはずです。例えば、夫婦共働きの場合の毎月の貯金額について総務省が行った調査「家計調査報告」によれば、2017年における2人以上の勤労者世帯(共働き世帯)の平均貯蓄額は、40歳未満の場合は602万円となっています。

また、全世帯の月々の手取り金額に対する貯金の割合は、平均20.4%。30代では、平均25.0%を貯金しています。

しかし、毎月の収支が赤字という家庭の場合は、住宅ローンによる出費や、子供の教育費などがかさみ、支出が増える一方でお金が貯まらないなど、生活スタイルや家族構成による違いが大きいです。

どのような人がお金がなくなるのか

それでは、お金がなくなる人とは、どのような人なのでしょうか?

まず挙げられるのは、そもそも定期収入がほとんどないか、あっても収入が少なく、不安定な人です。
定期的な収入があっても月の変動が大きいと、定期的な出費に対応するのが難しくなります。毎月の生活費を差し引いた後でも貯蓄できるほどの収入がないと、いつも収支がギリギリで、病気やバイト先を首になるなど、働けなくなってしまうと、収入が途絶えてしまいますし、せっかく入ってきたなけなしのお金があっという間に底をついてしまいます。

次に考えられるのは、浪費癖のある人です。ギャンブル、スマホゲーム、月課金の音楽配信アプリなど、私たちはお金がなくなる誘惑に取り囲まれて生活しています。特に最近よくある話としては、スマホゲームに夢中になるあまり、アイテム課金を繰り返し、あっという間に千円台、1万円台の出費になることも少なくありません。

キャッシュレス決済の普及なども注意が必要です。銀行口座やクレジットカードと紐づけておけば、いつでもチャージが可能で、QRコードやバーコードで簡単に決済ができるため、コンビニでの買い物にはとても重宝し、気を付けないと、ついつい使いすぎてしまいます。

しかし、必ず預金残高から引き落とされることを忘れると、翌月にびっくりするような請求額が来てしまいます。技術の発達により便利で楽しいサービスがどんどん出てきますが、こういう道具と上手に付き合わないと、あっという間にお金が底をついてしまいます。

贅沢していないのにお金がたまらない人

決して贅沢をしていないのに、なぜかお金がたまらない!という悩みを抱えている人は少数派ではなく、むしろ多数派ではないでしょうか。

SMBCコンシューマーサービスが2019年に行った30代、40代を対象に行ったインターネット調査で、現時点でどのくらいの貯蓄ができているか聞いたところ、「貯蓄ができていない」が23.1%、「1万円~50万円以下」が24.6%となりました。つまり、貯蓄額100万円以下までと回答した人の合計は60.5%となっています。

これを2018年の調査結果と比較すると、貯蓄ができていない人の割合は、2018年17.1%→2019年23.1%と、6.0ポイント増加し、また、貯蓄額の調整平均(異常値を除外し偏りがでないようにしたもの)は2018年247万円→2019年195万円と、52万円減少しています。
貯蓄ができていない人が増え、貯蓄額が減っていることから、30代・40代では貯蓄にあてるお金を消費にあてた人が増えたことになります。

ほかの調査では、60代で1000万円以上の貯蓄があるなど、世代によってかなり開きがあるようですが、毎月の収支は赤字で、それをボーナスや副業、あるいは配偶者のパート収入などで穴埋めしている、というのが実像に近いと思われます。

贅沢をしていないのにお金がたまらない人は、日々の収支管理が雑でいい加減なひとなのでしょうか?

いいえ、必ずしもそうとは言い切れません。毎月の給料など収入はあまり増えないのに、社会保障費用の負担が毎年のように増え、10月には消費税改定が予定され、その前から燃料費や食料品などの価格が次々と増額改定されており、コツコツと節約努力を積み重ねても、その努力を消し去ってしまうように、物価がジワジワと上昇しています。

ここ最近の夏の猛暑を乗り切るためには、電気代が高くなっても冷房をつけないわけにはいきません。このように生活を取り巻く環境はますます出費がかさむ方向になっているため、個人の努力では、どうしても限界があります。

それに「贅沢」とは何かについては、個人によってだいぶ差があり、実際は、その人の収入や生活レベルによって変わってくるものだと思います。

たとえば、年収が1000万円の人が毎日自動販売機で清涼飲料水を買うのは決して贅沢ではないですが、年収200万円の非正規労働者にとって毎日130円のジュースを自動販売機で買うのは贅沢なことで、ふつうは業務用スーパーなどで安売りのペットボトルを購入し、水筒にいれて少しずつ飲むというような生活防衛をするのではないでしょうか。

ましてや、500円のランチを毎日楽しむのは年収が低い人にとってはハードルが高いことだと思われますので、外食ではなくお弁当を作って持参することで食費を減らすか、スーパーの値引きラベルが貼られる時間帯を見計らって、処分価格で販売されるお総菜などを買うなどの方法で対処するのが一般的なやり方です。

このように自分は贅沢していない、と思っても、実は毎日少額でも購入しているものが、その人の生活レベルを考えると贅沢をしていることになってしまう場合があることは十分に意識しておくとよいでしょう。

お金を少しずつ下す人の特徴

お金を毎日のように少しずつ下すと、気づかないうちに、どんどん銀行口座の残高が減っていきます。1週間ごとに使う金額を決め、計画的に引き出すのならよいのですが、そうでないと、あっという間に残高が3ケタになってしまい、公共料金やクレジットカードの支払いが滞ることにもなりかねません。

銀行ATMで時間内に下すのなら手数料はかかりませんが、時間外や、コンビニATMで下すと、ほとんどの場合所定の手数料がかかり、これが繰り返されると無視できない金額になります。

お金を少しずつ下すことは、計画的に行うのならば、決して悪いことではありません。
良い面にも注目し考えてみましょう。良い面に注目した場合、お金を少しずつ下す人には次のような特徴があると考えられます。

引き出したお金の範囲で生活すると決めている

たとえば1週間の生活費を5000円と決めて、それ以外引き出さないのなら、それは良いことだと思います。

1か月の引き出し額が20000円で、それ以外の公共料金や家賃などは自動引き落としにするなど、計画的な支出管理が可能になります。このルールを自分に課してしっかり守っていくのなら、貯金も可能になるでしょう。

また、生活レベルを超える余分な出費を行わないよう気を付けるようになります。若いうちや、一人暮らしなど、いろいろな面で融通が利くうちは、こういう方法で少しでもお金がなくならないよう、努力してみるとよいでしょうね。

悪い面に注目した場合は、お金を少しずつ下す人には次のような特徴があると考えられます。

計画性がない

1週間の生活費を決めて、引き出す回数や金額を決めているのなら問題はないのですが、必要な時に必要なだけ引き出す人は、予算も収支管理もできていないことになります。

残高には限りがありますし、計画的に使わないと、あっという間にお金が底をついてしまいます。毎月の収入の範囲内で生活するようにするには、少しずつ下す場合でも、ルールを決めておくことが欠かせないと思います。